妊娠中、夫が癌になりました。

My husband got cancer while I was pregnant. 30代夫婦のリアル闘病生活

大腸癌発見までの経緯⑥

「薬局に行くから先に帰ってて」
そう告げた夫を残し、病院を後にしました。

クリニックから自宅へは20分程の距離なのに、1時間経っても夫は帰ってきませんでした。

夫は実家に寄っていました。
体調不良のこと、検査のこと、そして、癌にかかっていることを話してきたそうです。

帰宅した夫と、今後のことを話し合いました。
お互いの両親には伝えたので、次は
会社へ病状を報告し、休暇取得の手続きをする。
そして、県病を受診し、入院準備をする。

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その夜、布団の中で私は号泣してしまいました。

―なんでまこさんなの?
―なんで“今”なの?

答えのない問いが、波のように押し寄せてきます。
嗚咽が込み上げて、うまく言葉になりません。

夫は、泣きませんでした。

「一人だったら絶望してるかもしれない。
でも今は、おけいはんがいるから、お腹の子がいるから、絶対治さんといけんなぁ、って。」

夫は、すでに前を向いていました。

―なんで“今”なの?

癌が見つかったのが一ヶ月前だったら…
私達は、妊娠を諦めていたかもしれません。
一年前だったら…
夫は、結婚という道を選ばなかったかもしれません。

―だから“今”なんだ。

夫と私がいて、支えてくれる家族や会社の方々がいて、お腹の子がいて…
今が頑張り時なんだ。

とてつもなく身勝手な解釈をして
その日は眠りにつきました。

まとめ

6回に渡り癌発見までの経緯についてお話しました。
夫の場合、自覚症状として
体重減少
嘔吐
下痢
腹痛
細い便
倦怠感
発熱
がありました。

内視鏡検査CT検査の結果、
大腸癌”と診断されました。

次回より、治療について綴っていきます。
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